[ 美術館概要 ]
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フランソワ・ポンポン(François POMPON)は、 1855年、フランス中部、ブルゴーニュ地方の町ソーリューに生まれ、20歳でパリに出るとさまざまな彫刻家の工房で働きます。 ロダンの工房では、大理石の下彫り職人として技量を高く評価され、人物像の制作に携わり、自身も『レ・ミゼラブル』の物語に取材した《コゼット》に代表されるロマン主義的な人間像を発表しています。 |
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《コゼット》1888年 ブロンズ |
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しかし、1895年から彫刻家サン=マルソーの助手をつとめると、彼が土地を所有していたノルマンディーの田舎で多くの時間を過ごし、1906年からは動物をモチーフとして作品を作るようになります。
パリにいる間も動物園に通って動物の観察を続けました。 そして野外で逆光に照らされた動物の輪郭線の美しさを発見した経験や、古代エジプトの平面的で単純化された浮彫彫刻、日本美術の影響などから、
細部を省略し形態を単純化した流麗なシルエットによる彫刻を生み出します。 |
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《ほろほろ鳥》1910−12年 ブロンズ |
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1922年、実物大の彫刻《シロクマ》をサロン・ドートンヌで発表すると、大きな注目を集め、67歳にして、革新的な動物彫刻家として広く認められるに至りました。1933年に没するまでの生涯の間に、約170種の動物彫刻、70点弱の人物彫刻を生み出しました。 |
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《大黒豹》1930−31年 ブロンズ |
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