開催終了 企画展

森亮太展

石の鼓動 森亮太

2012年12月22日(土) ~ 2013年4月7日(日)

森亮太(もり・りょうた)は、1952(昭和27)年館林市に生まれた。56年から岐阜市の祖父母の元で生活する。72年、金沢美術工芸大学美術学科彫刻専攻に入学。在学中の76年、群馬県立近代美術館で開催された全群馬青年美術展(第1回群馬青年美術展)で《対位》(群馬県立近代美術館蔵)が優秀賞を受賞。77年、金沢美術工芸大学研究科修了後上京し、ディスプレイ関係の仕事をしながら制作を続ける。80年第5回群馬青年美術展および煥乎堂創作展に招待出品。86年東京赤坂のアークヒルズ・アーク森ビルに作品が設置される。89(平成元)年、91年にはヘンリー・ムーア大賞秀作展(彫刻の森美術館)に入選。その他、かわさき市美術展優秀賞など各地の美術展やコンクールに入選する。90年米子彫刻シンポジウムに参加。同年より文化学園文化服装学院ディスプレイ科講師をつとめる。93年、勢多郡富士見村大字赤城山(現・前橋市)にアトリエが完成するが、同年、そのアトリエに向かう途中の交通事故により41歳の若さでこの世を去った。
森は主に御影石を用いて、直線と曲線を巧みに組み合わせた幾何学的な抽象彫刻を制作。なるべく機械を使わず手で磨くことで、石とは思えない柔らかさと暖かみを与えられた、その彫刻作品には、たとえ小品であっても高度な技と思考が凝縮された作品となっている。赤城山中に念願の広いアトリエを手に入れ、大作の制作も期待された矢先の突然の死は、各方面から惜しまれた。その作品は、県内では県立近代美術館のほか富岡市立美術博物館に収蔵され、館林の「彫刻の小径」にはレプリカが設置されている。
本展は、森亮太の没後20年にあたり、地元館林が生んだ優れた彫刻家の全貌を振り返り、同時にショーウィンドウのディスプレイなど商業美術の分野や遺された資料、オブジェなども展示し、包括的にその仕事を紹介した。

  • 《COUPLE》1988年 黒御影石 個人蔵
    《COUPLE》1988年 黒御影石 個人蔵
  • 《二つの突起》1982年 黒御影石 個人蔵
    《二つの突起》1982年 黒御影石 個人蔵
  • 《風の扉》1987年 黒御影石  個人蔵
  • 《COUPLE》1988年 黒・赤御影石 個人蔵
    《COUPLE》1988年 黒・赤御影石 個人蔵
  • 《断片》1988年 黒御影石 個人蔵
  • 《座標》1988年 黒御影石 個人蔵
    《座標》1988年 黒御影石 個人蔵
会期
2012年12月22日(土)~2013年4月7日(日)
観覧料
一般500円(400円)、大高生250円(200円)
※( ) 内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※震災で避難されてきた方は無料で観覧できますので、受付でお申し出ください。
主催
群馬県立館林美術館

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