開催終了 企画展

20世紀版画芸術の精華

20世紀版画芸術の精華-ピカソ、マティスからウォーホルまで-

2004年4月17日(土) ~ 2004年6月13日(日)

芸術として一大躍進を遂げた20世紀の版画は、相次ぐ芸術潮流の変遷や新たな技法の開発に伴い、表現の可能性を多様化させてきた。本展では、この20世紀アメリカ・ヨーロッパを中心とした版画の流れを、富士ゼロックス株式会社所蔵版画コレクションをもとに、41作家166作品により外観した。
章立ては、キュビスムからミニマル・アート以降に至る諸芸術潮流をなぞるべく、7つに分けた。第1章「線の探求」では、キュビスムと表現主義の作品、第2章「色と形の均衡」は幾何学的抽象、第3章「幻視者たち」ではシュルレアリスムとその影響を受けた作家たちを紹介。第4章「プリント;版の皮膚」では、抽象表現主義とアンフォルメル、第5章は「日常性」と題しポップ・アート、第6章「単純な形の力」ではミニマル・アートの版画作品を展示した。第7章「プレート;版を通して」では、野田哲也、河口龍夫、李禹煥、加納光於らの70年代の作品を中心に取り上げた。
20世紀の版画の多様性を紹介するために、凸版・凹版・平版・孔版)などの4版種に加え、写真製版と組み合わせた作品(野田哲也)や、金属の錆痕を布に写す作品(河口龍夫)、巨大な作品(R.セラ)、金属を支持体とする版表現(L.ニーヴェルソン)などを展示した。
これらの版画作品の鑑賞の補助となるよう、技法解説のツールとしては、4版種についてそれぞれ、実物の版見本と刷り見本を用いた技法パネルを制作し会場に展示した。情報コーナーでは版画技法に関するビデオを上映した。また、版画家大沼正昭氏他3名による「版画技法デモンストレーション」は、2時間を1クールとして4版種の摺りを紹介したもので、計180名ほどの参加者の満足度は非常に高かった。

会期
2004年4月17日(土)~6月13日(日)
観覧料
一般800円(640円)、大高生400円(320円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催
群馬県立館林美術館
協賛
富士ゼロックス株式会社

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